こんにちは。こはくです。
今回の『情熱大陸』では、東京慈恵会医科大学医学部疲労医学講座の特任教授である
近藤一博特任教授が「疲労」について語ってくれます。
今、日本人の多くが抱える「疲労」について、一緒に学びましょう。
近藤一博特任教授の経歴
1958年生まれの66歳。父親が転勤族で幼少期は岡崎で過ごし、その後は関西周辺で育つ。

住吉中学校、偏差値78と言われている灘高出身。
1985年大阪大医学部卒業。
1991年大阪大学微生物病研究所。
1993~1995年スタンフォード大留学。
2003年より慈恵医大において、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の潜伏感染・再活性化機構を解明
生理的疲労のメカニズムの解明、うつ病の原因遺伝子の発見
新型コロナ後遺症の原因の究明など多くの業績をあげてきています。
1999年から「疲労」のメカニズムを解く国家プロジェクトを任されて
様々な研究班のリーダーを務めています。
著書『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』で今年の講談社科学出版賞。
日本人が抱える「疲労」とは?その影響は?
今の日本人で、『疲れ』を感じていない人はいないのではないでしょうか。
実際、私自身もサラリーマンとして働いていたときは、慢性疲労の状態でした。
早朝から動き出し、早めに出勤して、昼休みも十分とれないまま、午後の仕事に突入
定時以降は、毎日のように残業(時には休日出勤も)
ぐったりと疲れた身体で帰路につき、食事もそこそこに倒れ込むように眠る。
夜中も幾度となく目を覚まし、すっきりと目覚めることはほとんどありませんでした。
すべてのサラリーマンがそうだとは言いませんが
多くの人がこのような生活を送っているのではないでしょうか。
働き盛りの男性や、育児や介護をしながら働く女性などは
休日もないような状態で、疲れをとる暇がないと言ってもいいでしょう。
そういう状況が続くと、イライラして怒りっぽくなったり
集中力が続かずボーとして、判断力も落ちていきます。
仕事のミスにもつながり、気分も沈んでいく・・という流れに陥ります。
「Karoshi(過労死)」という国際語まで生まれてしまった今の日本ですが
いったい、どのくらい疲労を抱えているのでしょうか?
近藤教授は、あるウイルス測定することにより疲労の度合いをみえる化して
疲労のメカニズム解明につながる大発見をしているそうです。
近藤教授は「疲労が絡まない病気はこの世にほとんどない。」と言われていて
過労死やうつ病だけでなく、心筋梗塞や脳出血
そしてなんとアルツハイマー病まで、疲労が影響しているとのことです。
じゃあ、私たちはどのように過ごせばいいの?

1.疲労を回復するためには、軽い運動が効果的
私たちの身体は、軽い運動で少し疲れると
重い疲労が回復するという仕組みになっているそうです。
2.ビタミンB1を摂取する

ビタミンB1を多く含む食品は米ぬかなので、玄米や小麦がおすすめ。
他には、豚肉もいいそうです。
3.疲労をため込まない
当たり前のようだけど、少し疲れると身体がアラームを鳴らすのでそれに気づくこと。
無理を続けると脳の炎症まで起こすことになってしまいます。
疲労をためない生活習慣を身につけましょう。
今の日本の生活では、これが一番難しそうではありますが
思い切って、これを機会に自分の生活を見直しましょう。
まとめ
今回は、日本人が抱える「疲労」とその影響、対策について学んでみました。
日本人は、「疲労」を「美徳」のように捉えている人もいますが
「疲労」をため込んで「慢性疲労」となり、重要な疾患を招いてしまっては
その後の生活に大きい影響を与えてしまいます。
今回の『情熱大陸』で近藤教授の教えをしっかりと学び
これを機会に生活習慣を見直して、「疲労」をためないように気をつけ
健康的な生活を送りましょう!
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